ファザコンの特徴と心理はどのようなものでしょうか?
近年は、独身女性がかなりのペースで増えています。
理由として「経済的な問題」が語られるのですが、実は「父親大好き」のファザコンなのではないかとも言われています。
あるアンケートで20代独身女性に「理想の結婚相手は誰?」という質問に「父親」と答えた人が圧倒的に1番多かったというデータがあるのです。
ファザコンの人が身の回りにいるなら、
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- 「年上ばかりの男」
- 「セックス=愛?」
- 「依存体質」
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などと感じるのではないでしょうか。
人としては全く嫌いでもないし問題もないのですが、「恋愛観」が大きく違うことに気づくことでしょう。
ファザコンの人の心理をしっかりと理解することでより人への理解が進むのではないでしょうか。
もし、あなたがファザコンな場合は「自分をみつめる機会」になることでしょう。
ファザコンになるメカニズムを「おもしろい心理学の知見」をあわせて説明していきたいと思います。
まずは、ファザコンの特徴についてみていくことにしましょう。
ファザコンの特徴3つ
ファザコンの特徴は大きくわけて3つに分類することができます。
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- 「執着心が強い」
- 「セックス=愛」
- 「恋愛対象は年上のみ」
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それではひとつずつ見ていくことにしましょう。
執着心が強い
自分の彼氏に対しての「執着心」がハンパではありません。
携帯をチェックしたり、スケジュールを管理したりします。いつどこで誰と会っているのかすべて知っていないと不安になるのです。
彼氏を失ってしまうことが恐くて仕方ないのです。
また、元カノと自分を比べて「もっとこうしなきゃ」などの劣等感を感じてしまうのです。
自分には「愛される価値がある」ということを自分で信じられないのです。
セックス=愛
セックスをすることが「愛」だと思っています。
セックスをすることで心理的に「安心感」を得られるのです。相手に求められることが愛されているという風に思うのです。
だから、セックスをしただけですでに付き合っていると思い込んでしまうのです。
セックス依存症になり、セックスが「ある種のクスリ」になってしまうこともあります。
周りから見ると、ファザコンの人は「自分を安売り」しているようにも見えることもあります。
恋愛対象は年上のみ
恋愛対象は年上のみで、かなり年が離れていても気にならないようです。
客観的に見ると「援助交際ではないか?」と思われるような人でも恋愛対象になるのです。
自分の父親の年齢くらいの「オジサン」でも付き合うのも問題ありません。
年上の人は強くて守ってくれるという「観念」に惹かれているのでしょう。
そして、相手には「父親のようにあってほしい」と要求するのです。
ファザコンの心理
では、これほどまでにファザコンになるでしょうか?
ここではファザコンになるワケと心理学の知見をご紹介していきたいと思います。
ファザコンになるワケ2つ
ファザコンになるワケは以下の2つです。
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- 「父親が極度に好き」
- 「父親が極度に嫌い」
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父親が好きすぎるなら、いつまでたっても父親から離れることはできません。現代の若い女性たちのように父親にべったりということになるのです。
父と娘が互いに思い思われの関係で、いつまでたっても自立していくというフェーズに入らないのです。
父が金銭的な援助をしたり、娘は実家で過ごすのが好きだということになりベタベタになるのです。
たとえ別々に住んでいたとしても心理的に「子離れ・親離れ」ができないというわけです。
次に「父親を極端に嫌い」な場合は、父親から愛情をうけなかった場合です。父親がいなかった場合もそうでしょう。
心にトラウマなどの穴がある状態ですから、それを強く埋めたくなるのは自然なことなのです。
まるで、ふり向いてくれなかった父親がこちらに向いてくれているように感じるのです。
父親に似た人と恋愛をすることで、過去に受けた「心の穴」が埋まるのです。
傷ついた自尊心については「自尊心が低い人の原因と特徴、自尊心を高める3つの方法」を参考にしてみてください。
こんな父親だったらいいなという妄想が強くなり、現実世界に反映されるというわけです。
心理学的に恋愛対象は親
実は、一般的に初恋の恋愛は「自分の親に似た人」を好きになるようになっています。
あなたの「初恋の人」を思い浮かべてください。
きっと、あなたの親に似ていることが分かると思います。外見や性格もそっくりなのではないでしょうか?
少なくとも「同じタイプ」であるはずです。
そして、恋愛を重ねていくうちに「親の像」から離れていくことになります。
これが「自立のフェーズ」というものです。
このように「親の分身」を好きになるのは、とても自然なことなのです。
ただ、ファザコンの人の場合は、上記の2つの理由から「父親像」に対して強く執着する心の働きがあるだけなのです。
そして、強く執着しているが故になかなか「父親像」から離れていくことができないのです。