反抗期や思春期のない人はなぜなのでしょうか?また将来への影響はあるのでしょうか?
中学生くらいになってくると、誰でも「反抗期」というものを経験すると思います。
または、親に対して「反抗的な態度」をとる子どもたちを見かけたことがあると思います。
親からすると、心配になってくることでしょう。
例えば、
[list style = “star”]
- 「何を言っても反抗される」
- 「何を言っても無視される」
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などを態度をとられるとやはり心配になります。
「反抗期」があるということは成長のプロセスのひとつですので、深く心配することはありません。
子どもの主張を「尊重」してあげればいいだけだからです。
ただ、「反抗期の子ども」への接し方が将来におおきい影響を与えるということは頭に入れておいた方がいいでしょう。
反対に、この「反抗期がない」という子どもたちもいます。
反抗期がない子どもたちはどのように育っていくのでしょうか?
今回は、反抗期がない子どもたちについてご紹介していきます。
まずは反抗期がない理由2つについてご紹介していきましょう。
反抗期がない理由
ひとつの人格として尊重されている場合
子どもが赤ちゃんだったときから、子どもは「親」に支配されています。
親の言うことは絶対ということです。
親の価値観を押しつけられ、子どもは受け入れがちになるということです。
「反抗期」をむかえると自分でひとり立ちしていくため、「親の価値観」から脱皮していきます。
つまり、親の支配からのがれていくようになります。
通常では、このようなプロセスを経て精神的に自立していきます。
ただ、スマートな親の場合においては初めから子どもの主張を尊重しています。
つまり、「ある程度の距離感」があるということです。
通常の親は、「反抗期」が来たときに初めて子どもの主張を尊重することも学ぶことが多いです。
はじめから自分の主張ができる環境が育てば、親に反抗する理由がありません。
つまり、反抗期がないのです。
自分のやりたいことが明確で、それをやることにより自ずと自立していきます。
メンタルを骨抜きにされた場合
反抗期がない理由は、こればかりではありません。
本当は「親の価値観」から抜け出したいのに、「反抗期がない」ように見える子たちもいます。
つまり、「自分の主張」を言わせてもらえないような環境においやられているということです。
「抑圧的な環境」によって「自分という要素」を骨抜きにされてしまうのです。
その結果として、「反抗期」にもかかわらず反抗しない子たちがうまれるというわけです。
本人からすると「反抗期」であることすら分からないことでしょう。
自分という要素を骨抜きにされているのですから、「自分はあれをしたい」という主張そのものが消え失せてしまうからです。
少しでも「自分の主張」あったとしても、否定されるからあらかじめ言うのをやめようと無意識が働くのです。
「親の価値観=自分の価値観」という思い込みが強く刷り込まれることになります。
「親の期待に応えるための自分」という方程式がなりたつのです。
また、「自分はこうである」という強い主張がないことは、親を否定するという「発想」そのものが生まれないからです。
反抗期がない子への将来の影響は?犯罪者になることも
前者の場合は、まったく問題ありません。
どんどんと自分のやりたいことを次々に見つけていって勝手に自立していくので、そのままでOKです。
後者の場合は、問題があります。
自分という要素を骨抜きにされるということは、「自尊心」を低くすることです。
いえ、「自尊心」が低いというよりゼロにされると言ってもいいでしょう。
自尊心が低いことについては「自尊心が低い人の原因と特徴、自尊心を高める3つの方法」を参考にしてみてください。
自分という要素を骨抜きにされて、自尊心を低くされた場合は後々さまざまな問題が噴出してくることでしょう。
人生は自動的にフィールドが変わっていくので、学校を卒業して社会人になったときなどに痛感することになるでしょう。
例えば
[list style = “star”]
- 「人間関係がうまくいかない」
- 「恋愛がうまくいかない」
- 「仕事がうまくいかない」
- 「生活に充実感がない」
- 「自分が何をしたいのか分からない」
[/list]
など、問題が盛りだくさんになっていきます。
「自分を大切にできない」ということは、「他人を大切にできない」ということです。
当たり前のことですが「恋愛」や「仕事」は、必ず人間関係がかかわってきますのでまず間違いなくうまくいくことはないでしょう。
そして本来、人間は自分がやりたいことをやっているときに「充実感」が湧いてくるものです。
自分という要素がないということは「充実感」のある生活から「一番離れた」ところにいると言っていいでしょう。
自分が何をしたいのか、さっぱり分からないからです。
何にも共感できないと言ってもいいでしょう。
挙げ句の果てには、どのようになるでしょうか?
どこかでストレスが大爆発して、「犯罪者」になる可能性があります。
「反省」させると「犯罪者」になるという本も流行ったこともあります。