あの人はどこか自分で「壁」をつくっているのではないか・・・と思うときってあると思います。もっと関わりたいのに「壁」があったなら、とり外したくなるものです。
このようなときはどのように考えていけばよいのでしょうか?
世の中は、
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- 「自分のことを話すタイプの人」
- 「自分のことを話さないタイプの人」
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の2種類の人で成り立っているといっても過言ではありません。
私たちは、さまざまな人の関わりの中で生きているわけですから必然的にどちらのタイプの人とも付き合うことになるでしょう。
ただ、これら2種類の人たちはお互いに「水と油」のような関係で、関わったときには「不自然」に感じることがあると思います。
「自分のことを話すタイプの人」は、自分が自分のことを話をしているのだからあなたも話してよ?と思うことでしょう。もっとオープンになってよ?ということです。
有名な言葉で「類は友を呼ぶ」というものがあります。
このように「友」は「類」であってほしいという性質が人間関係にはあるのです。
例えば、プライベートで過ごすような「親密な関係にある人」はたいてい自分とどこか似た人がおおいです。
「ギャルならギャル同士」、「清純系なら清純系同士」が仲良くしているのをあなたも見たことがあるはずです。
人間関係はその人の鏡でもあるのです。
この法則でいくのであれば、「オープンな人」はもちろん、 相手も私と同じように話してくれるだろうという「見とおし」があります。
ここでちょっとかみ合わなくなります。そして先ほどいった「不自然」なことにつながるのです。
そこで、今回は「自分のことを話さない人の心理」について「心理学的知見」をもちいてご紹介していきましょう。
自己表現はしている!?
「自分のことを話さない人」は何も表現していないわけではありません。
何も話さないから、何も表現していないと思われるかもしれません。
そこで、ちょっと何を考えているのか分からない人だなと不信に思うわけです。
ただ、人は言葉を何もしゃべらなくとも相手が考えていることは自ずと表に出てくるものなのです。
例えば、本屋さんで「健康」の本を手に取っていた人がいるとしましょう。
その人は、あなたに言葉でなにかを語りかけてくるわけではありませんが、しっかりと「健康」に興味があると自己表現しているのです。
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- 「本人が健康になりたいのか」
- 「周りの大切な人に健康を害している人がいるのか」
- 「医学生で世の中からその病気を消したいのか」
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このようなことは簡単に推測できます。
「自分のことを話さない」というのも同じことです。
「自分のことを話したくないという理由がある」という自己表現をしているのです。
また、男性は「何も言わなくても分かってくれる相手」というのをかなり重宝します!
何かするわけではないのですが、「同じ空間」にいるだけで話をするよりも深いコミュニケーションをしていることってあるんです!
ポイント
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自分のことを話さないからといって、自分のことを表現していないわけではないということです。
子供のころは「言葉のボキャブラリー」が少ないため、表現したくてもできないことがあります。
説明自体ができないのか、説明したとしても周りの人が親身になって聞いてくれなかったなどです。
子供のころの経験は、人生全般に影響を及ぼします。
ひょっとすると、子供のころのこのような経験が大きく関係しているのかもしれません。
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自分のことを表現するのが苦手!?
では、なぜ「自分のことを話したくない」ということになるのでしょうか?
「自分のことを話さない人」だって相手が自分のことを話してくれたら、内心では話したいと思っていると思います。
お互いに分かりあいたいということです。
人が何かをしてくれたら、お返しをしたいと思うのは自然なことです。
しかし、そこで「ストッパー」がかかってしまうのです。
その要因はどんなものなのでしょうか。
それは、「本当の自分」ではないかもしれないということではないかと私は思います。
本当の自分を見失っているとどこかで感じているということです。
正確には、抑圧的な環境で「そのままの自分」、「本当の自分」がどこかへいってしまったということです。
自分のことなんて話す価値があるのか?と思ってしまっているのかもしれません。嫌われるんじゃないかと思っているのかもしれません。
嫌われる人の特徴については「嫌われる人の特徴3つ!あなたの心理も診断してみて?」で詳しくご紹介しています。
つまり「仮面の自分」はさらけ出したくはないのです。
日本にはそのままの自分でいてはいけないという風潮が強いように思います。
このようなメンタリティについては「自尊心が低い人の原因と特徴、自尊心を高める3つの方法」を参考にしてみてください。
その結果として、自分のことを話すこと自体にためらいがある人が多いのではないでしょうか。
ちなみに、わたしは何かで悩んだときはいつも本を手にとります。本に助けられたことも多いです。
+α
今回は、自分のことを話さない人のことをご紹介してきました。
ただ、反対に自分のことを話すけれど「本当の気持ち」を話してくれているのか分からない人もいます。
自分のことを話すからと言って分かりあえるということではないということです。
「自分が表現していること」と「自分がやっていること」の一貫性が保たれているなら、信用できる人だと思います。
「やっていること」にスポットライトをあてるのがいいのかもしれません。
他の人との付き合い方などを観察するのも、その人を知るいい材料になるのではないでしょうか。
もし、信用ができないよう人であるなら人間関係を整理する必要が出てくるのではないでしょうか。
人間関係の整理については「人間関係を断捨離してリセットを3分でしよう!」で詳しくご紹介しています。
私のエピソード
私の友達などでも自分のことを話す人もいれば、話さない人もいます。
自分のことを話したがる人は自分を大きく見せようとするためのコミュニケーションをする傾向があるということです。
面白ければいいのですが、だいたい本人だけが楽しんでいるようでなりません。
一方で、あまりにも自分ばかりが話しているから相手に話題をふってみてもあまり話さない人もいます。
でも、私は後者の人の方が、信用のおける人だと思います。無口だから信用できないのではなく、無口だから信用できるのです。
だからか、無口な知り合いは結構モテていました。
たまに、何か話してくれること自体が「ギャップ」になって人を惹きつけるのかもしれません。