自分を見失う心理的要因はどのようなものでしょうか?自分を取り戻すにはどうすればよいでしょうか?
実は、自分を見失わせる仕掛けというのは世の中にたくさんはり巡らされています。
現代では、自分を見失って「生きているけれど、活きていない」状態の人がたくさんいます。
つまり、なに不自由なく生活できて幸せなはずなのに、幸せを感じづらいということです。
例えば、何かに打ち込んで熱くなるようなことがなくて、ただただ時間を過ごしているということでしょうか。
何をやればいいのかも分からずに悩んでいる人もたくさんいます。
就職活動をしている人なんかはそうでしょう。
私たちは、小さい頃は好奇心の塊のような存在でやることすべてが楽しくワクワクして取り組んでいたはずです。
しかし、どういうわけか大人になるにつれて何をやればいいのかが分からなくなってきます。
最終的に、どのようにしたらここから脱出できるのかばかり悩むようになっていくのです。
そこで、どうして自分を見失うのかその仕掛けを説明していきましょう。
そして、自分を取り戻すための方法もご紹介していきましょう。
あなたの選択 = 他人の言ったこと
実は、あなたの選択の多くは他人によってつくられています。
親や学校の先生などが言う言葉によって私たちの選択は制限されているということです。
親が学校の先生などによって言われたことが、あなたの選択をつくり出すということです。
そして、親や学校の先生の言うことというのは「常識」のカテゴリーです。
つまり、自動的にあなたの選択は「常識」の中にすっぽりとはまることになります。
いつの時代も「常識」というのはお上からさし出されるものなので、そこにあなたの基準はありません。
例えば、偏差値の高い大学にせっかく入学できたのに勉強をそこで止めてしまう学生が多いと話題になっています。
これは偏差値の高い大学に入学すること自体がゴールになっているからに他なりません。
そして、「勝ち組」である偏差値の高い大学に入れば一生安泰だと吹き込んだのは親でしょう。
「勝ち組と負け組はくだらないが、一見の価値あり」は、「勝ち組」や「負け組」といった言葉が流行する背景を紹介したものです。
どこの大学かで「勝ち組」か「負け組」かを分類する風潮があります。
本来、私たちは目の前にあることを感じてそれを好きか、嫌いかで選択すればいいです。
どういうことが好きで何になりたいかということを考えずに、与えられたものが自分の選択だと思いこまされているだけなのです。
ただ、「常識」の基準で選択したとしても自分の中では何か違うなと感じてモヤモヤしているはずです。
「生きているけれど、活きていない」状態とはこのことです。
やっかいなことに、大多数の人がこのような価値基準を受け入れているために必然的に自分の周りを「常識」の人たちで囲まれてしまいます。
どこを見わたしても「常識」の人ばかりなのです。
抜け出そうとしても、心理的に一筋縄ではいかないのが現実です。
そこで、次は「自分を取り戻す」ための3つの方法をご紹介していきましょう。
自分を取り戻す3つの方法
常識のある人たちから脱し、自分を取り戻すためにはどのようにすればよいでしょうか?
さっそく自分を取り戻すための3つの方法をご紹介していきます。
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- ひとりの時間をつくる
- 自尊心を高める
- 普通ではないところに行く
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ひとつずつ説明していきましょう。
ひとりの時間をつくる
あなたはひとりの時間をしっかりととれていますか?
ひとりの時間は自分の考えを整理できたり、気持ちをスッキリさせたりできます。
世の中はノイズがたくさんあります。
日常の中に、ノイズが届かない場所を自分の中にもっておこうということです。
実は、社会で活躍している人の多くは「ひとりの時間」を日常にとり入れています。
ひとりの時間は自分を見つめ直す上で、心理的にもとても重要な時間です。
ひとりの時間がどのような意味あいを持つのかさらに深く知りたい方は、「孤独が寂しい心理と辛いときの対処法3つを大公開!」を参考にしてみてください。
また、ノイズが大きくなりすぎて人のことばかり気にしてしまうことにも陥りがちになっていまいます。
つまり、嫌われているのかばかり気にするということです。ちなみに、「嫌われる人の特徴3つ!あなたの心理も診断してみて?」では嫌われる人について詳しくつづっています。
自尊心を高める
自尊心を高めるということは、自分に主体性を取り戻すということでもあります。
前述したように自分が主体的に選ぶということができない状態が自分を見失わせる原因なのです。
自分に主体性を取り戻すということは、自分の思っていることを押しつぶさずに大切にするということです。
自分を大切にしている人は、他人も大切にできる人です。
反対に、自分を大切にできない人は他人も大切にすることはできません。
「自尊心」について詳しく知りたい方は、「自尊心が低い人の原因と特徴、自尊心を高める3つの方法」を参考にしてみてください。
普通ではないところに行く
「常識」の中には、これはするべきではない、これはするべきという価値基準があります。
「常識」ではあまりオススメされていないような場所や人に、自分を取り戻すカギが隠されているのです。
例えば、キャバクラやゲイバーなどに行ってみることです。笑
キャバクラやゲイバーというところは、さまざまな人が出入りしています。
「常識」の外側と言ってもいいかもしれません。
そういう考え方もアリなんだとか新しい知見が手に入ることでしょう。
キャバクラやゲイバーに限らず、普段では行かないような場所ならどこでもOKです。
また、本を通して会いにいくという方法もあります。
本というのは古今東西の人、それも時代をまたいで残る貴重なものです。
「常識」というのは一般的に、時代や場所によって異なるものです。
他の人の頭の中を垣間見ることができるのは、とても貴重な体験です。
巨人の肩にのることによって別の世界が見えてくるはずです。
初めて読書をはじめる人には「村上春樹」さんがオススメです。
日本だけではなく、全世界でかなり読まれている本です。
生きる古典です。笑
「作品自体の感想」、「なぜ世界で読まれるのか」という2つの意味あいがあります。
1日1冊は読んでいきましょう。
私の話。
私も自分を見失っていると感じていたことがあります。というか、見失わせる仕組みがあるのかあと思ったということです。
というか、自分が本当にやるべきことは何なのか?という問いは今でも常にどこかで走っています。
これまでは、なにか、ランキングのようなものに囚われているところがありました。
ランキングとは「外側の基準」のことです。
だからか、基準とは何か?誰がつくったのか?どういう意図があるのか?というように吟味するようになりました。
自分の「防御手段」としてのものです。