腕を組むときや足を組むしぐさの心理はどのようなものでしょうか?腕組みや足を組んでいると、相手は自分の話をしっかりと聞いてくれているのかどうか不安になることがあると思います。
「壁」のようなものを自分でつくっているように思うからです。
私たちは、「言葉」を通してコミュニケーションをします。
ただ、人が感じていることは身体の動きなどの「しぐさ」に必ず表れます。
なぜなら、無意識にしてしまう「しぐさ」は意識ではコントロールしようがないからです。
100%表れるのです。
だから、人とのコミュニケーションのときは「言語」と「非言語」の両方をしっかりと見る必要があります。
相手が本当に感じていることは何なのかを理解できるなら、相手とより「親密」な関係をつくることもできることでしょう。
人がする「しぐさ」に「腕を組む」「足を組む」というものがあります。
「腕を組む」「足を組む」ことにまったく異なる2つの意味があります。
そこで、今回は「腕を組む」「足を組む」というしぐさの裏に隠されている心理についてスポットライトをあててご紹介していきたいと思います。
また、これらのしぐさに関する「心理学の研究」もありますのであわせてご紹介したいと思います。
「腕を組む」「足を組む」心理
「腕を組む」「足を組む」心理は2つあり、
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- 「防衛」
- 「拒絶」
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という心理です。
相手がをしてコミュニケーション中に「腕を組む」「足を組む」などをしている場合は、相手にあなたの声はとどいていない可能性が高いと思った方がよいでしょう。
前述しましたが、「壁」を自分でつくっているのです。
「急所」を自分で守っているともいえます。つまり、自分をガードしているわけです。
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- 腕を組んでいる場合は「心臓」
- 足を組んでいる場合は「股間」
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反対に、授業の最中に強制的に「腕を組む」「足を組む」などをさせると話の内容が抜けていくというものもあります。
さらにインディアナ大学の「サンドラ・スミス・ハネン」博士の研究によると、「腕を組む」「足を組む」ことは相手に「冷淡な人」だという印象を与える実験結果がでております。
「共感できない」心理というわけです。
「壁」をつくって人を近づけないようにしてるのですから、当然といえば当然です。
ただ、女性が足をくんでいるとセクシーで人を惹きつけると同時に、人をひきつせない二重性があり魅力的に見えますよね笑
コミュニケーションの最中にこのような「しぐさ」がでていれば、話題を変えるなりやめるなりする必要があるようです。
足は特に「向き」などにも心理が表れます。
「向き」があなたの方に向いていないなら、あなたとコミュニケーションすることをイヤガっている証拠なのです。
ポイント
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恋人のウソを見破りたいときには、これはとても有効です。
問いつめたときに「腕を組む」「足を組む」などのしぐさはチェックポイントになります。
大切なところ(本音)を隠しているということは嘘をついている可能性があるということなのです。
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集中して考えている場合もある
ただ一方で、「腕を組む」「足を組む」のようなことをしているけれど別の心理の場合もあります。
それは、相手と「壁」をつくって「自分モード」になるためです。
「自分モード」とは、内省的に自分の頭で考えるということです。
私たちは、何かを真剣に考えるときは、ひとりの時間に考えるものです。
「進路」「結婚」などの大きな選択をするときなどです。
優秀な学生ほど、ひとりの時間を日常の生活にとり入れているというのは当然のことかもしれません。
このことからどのようなことが言えるでしょうか?
ほとんどの場合は、「腕を組む」「足を組む」ということは「拒絶」「防衛」で間違いありません。
ただ、「親密な人」に対して行っている場合は「例外」があるということです。
なぜなら、親密な人の相談事には100%真剣に答える必要があるからです。
真剣に考えた末に、出した結果を相手と共有するから大きな意味があるのです。
どんなことも相談できる人というのは数少ないものです。
胸襟を開いて「何でも話せる」数少ない人だからこそ、とことん尽くしてあげたいという表れなのです。
人の「しぐさ」は奥深いものなのです。他の「しぐさ」にも興味がある方は「目をそらす女性と男性の心理は、天と地ほどの差がある」を参考にしてみてください。
普通の友達の相談なら、ここまではしないでしょう。
たしかに、その場では慰めるようなこと「言葉」をかけるかもしれません。
ただ単に会話の内容や流れに沿った、返答をするだけということです。
「そうだったんだね」「それは大変だったね」など簡単な返答をするだけということです。
そして、たいていの場合は1週間もすればそんなことは忘れてしまっているものなのです。
このような観点からすると、「腕を組む」「足を組む」ようなしぐさをしていることは、あなたとの心の距離が近いことを表している可能性もあるということです。
ただ、親密な場合は必ず自分でも分かるはずですから、基本的には「防衛」「拒絶」だということです。