親が子供の自立を奪うというのはどういうことでしょうか?
近年、「自立」できていない人たちが増えています。
例えば、
[list style = “star”]
- 「自分が何をしたいのか分からない・・・」
- 「反抗期がなかった・・・」
- 「大人なのに親とべったり・・・」
[/list]
など、挙げればキリがありません。
おおくの場合、中学生や高校生のときなどに「反抗期」をむかえて「大人への階段」をひとつずつ登っていくはずです。
反抗期とは親の支配からのがれ「自分を確立していく」ということを意味しています。
「精神的」にも「物理的」にも親からは離れていくものです。
それに加え、社会人になるころには「経済的」にも自立するものです。
しかし、現状ではこのようになってはいません。
親と「精神的」にも「物理的」にも、さらに「経済的」にもべったりな人が多いのです。
さらに、「親子関係」は「ブラックボックス」になりやすいです。
外からとやかく言われる「いわれ」がないからです。
そのため、このような「問題」はあまり表に出ることはありません。
「渦中にいる人」であればなかなか気づくこともできないでしょう。
だからこそ、本人のところに「的確な指摘」というものがなかなか届かないはずです。
そこで、今回は「ブラックボックス」に明かりを灯していきたいと思います。
そして、自立するために必要なこともご紹介していきたいと思います。
子供が自立できない最大の理由
子供が自立できない最大の理由は「親が自立」していないからです。
反抗期で「自分の価値観」を確立していくということは前述しました。
親が「自立」しているのであれば、子供にいつまでも子供のままいさせようとはしません。
しっかりと「自分の価値観」を確立しているのあれば、他の人も「反抗期」で自分の価値観を確立していくのであろうと予測するからです。
つまり、ある時期がくると子供とは「精神的」「物理的」に距離ができてくることをあらかじめ認識しています。
人は「経験」や「知識」をもとに世界を認識し、行動するものなのです。
では、反抗期という「経験」がなかった場合はどのようになるでしょうか?
この場合は反抗期などがあるということを「普通のこと」とは認識できません。
きっと「反抗期」が来ている人を「異常なこと」が起こっているというふうに認識するはずです。
下手をすると「反抗期」がきた人を「悪い人」だと認識することでしょう。
つまり、認めることができないのです。
「反抗期」が悪いものだから早い段階で、そんなもの来ないようにしておいてあげるねと「無意識」で判断することでしょう。
子供が
[list style = “star”]
- 「将来は〇〇になりたい」
- 「〇〇にチャレンジしたい」
- 「〇〇はイヤだ」
[/list]
などの「自立のための価値観」が芽生える前の早い段階で、つぶしておこうとなるわけです。
例えば、
[list style = “close”]
- 「やめておきなさい」
- 「〜をしなさい」
[/list]
とかいうことを「善意」で言ってしまうことになります。
このようなプロセスをへて「自立」ができなくなっていくのです。
自立するために必要な3ステップ
これまでは、自立を「阻害している要因」をご紹介してきました。
「自立事業」を成功させるための3ステップをご紹介していきたいと思います。
自尊心を高める
前述したメカニズムによって、「自尊心」を強制的に低くされている可能性があります。
それはデータにもあらわれています。
内閣府の「子ども若者白書」という調査によると、
[list style = “check”]
- 「自分自信に満足している」
- 「将来に明るい希望を持っている」
- 「自分には長所があると思っている」
[/list]
と答えた割合は諸外国とくらべて、圧倒的に低い結果となっております。
まずは「自尊心」を高める必要があります。
自尊心を高める方法は「自尊心が低い人の原因と特徴、自尊心を高める3つの方法」で詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。
普通ではやらないことをする
自立していない人の価値観は「親」や「世間の常識」のような価値観に染まっている可能性が高いでしょう。
1度ここから出る必要があります。
普通に過ごしていたのでは絶対に届かないようなことにチャレンジするのをオススメします。
例えば、
[list style = “star”]
- 「自分の店をオープンさせる」
- 「高層マンションに住む」
- 「業界No.1の人と友達になる」
[/list]
などいろいろあります。
「自立」して成功している人がやってそうなことにチャレンジするのです。
もちろん、他で思いついたことがあればそれをやればいいと思います。
このようなことを追い求めている「プロセス」できっと自立してくることでしょう。
一人暮らしをする
自立した人は「親元」から離れてくらすようになります。
なぜなら、親と一緒に暮らすことを「窮屈」だと感じるからです。
ということは、一人暮らしに慣れることによって「自立」していくことが期待できます。
「自立」した人が「一人暮らし」をするのであれば、「一人暮らし」をすれば「自立」するはずでしょう。(この理論はおれがさっきつくりました。笑)
ただ、冗談ではありません。
「一人暮らし」は身のまわりのことを自分で整える必要があるからです。
自分の必要なものを「取捨選択」する機会が増えるということです。
そして、部屋の「模様替え」がしたくなったときどんな「デザイン」にするのかを設計する必要があります。
自立した人がやっていることの「環境」に身を置くことで慣れていくわけです。
自立するには自分で考え、行動し、その結果が返ってくるということが「糧」になっていくのです。
Column
[box color = “lred”]
自立がうまく行き始めると「親との関係」が悪化してきます。
ただ、これは「いい徴候」です。
遅れてきた「反抗期」です。
反抗期をへた自分で親を大切にすることができれば理想でしょう。
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