赤ちゃんが甘えん坊な理由とはどのようなものなのでしょうか?
赤ちゃんが「甘えん坊」で心配になることってあると思います。
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- 「母親が側から離れるとすぐに泣きわめく・・・」
- 「母親への執着心が異常なくらいある・・・」
- 「父親は母親が甘やかしてばかりだからだと言う・・・」
- 「寝るときは必ずくっついてくる・・・」
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など、挙げればきりがありません。
ずっとこのまま「甘えん坊」の状態で大きくなっていくのかなどと考えていると「ため息」が出るのではないでしょうか。
「ネガティブな感情」がわき起こってくるのも自然なことです。
確かに、適度に甘えられるのは親としてとても微笑ましいことです。
ただ、限度を過ぎると「ストレス」となってしまうのです。
つきっきりでお世話をしなくてはならないとなると「1人で休憩」することができません。
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- 「自分をいつも見ていてくれて、抱きしめてくれる母親」
- 「暇になったら、おもしろい遊びを持ってきてくれる母親」
- 「寝るときになれば、枕の代わりとなってくれる母親」
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このような状態が続いていると「精神的にも限界」になってくるのではないでしょうか。
そこで、あなたの中にある「このような状態はいつまで続くのか?」「わがままな子にならないのか?」などの悩みに答えていきたいと思います。
赤ちゃんの3つの気質
一般的に、「三つ子の魂百まで」という言葉があるように幼児のころの「メンタリティ」はその後の人生に影響を与えると言われています。
ひょっとすると、母親がいつも「期待」に答えてくるため「わがまま」な子に育っていると思われているかもしれません。
ただ、それで決めこむのは少し早いです。
アメリカの精神科医である「トマス」と「チェス」による赤ちゃんの気質についての研究論文が興味深いのです。
この論文によると、赤ちゃんには3つの気質があるということです。
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- 「扱いやすいタイプ」
- 「扱いにくいタイプ」
- 「出だしが遅いタイプ」
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に分類されるということです。
「扱いやすいタイプ」は、気分も安定しており、生活にも適応できるため、育児が楽なタイプです。
「扱いやすいタイプ」は40%を占めます。
「扱いにくいタイプ」は、気分が不安定で機嫌が悪く、生活に適応できづらく、すぐに泣きわめくタイプです。
「扱いにくいタイプ」は10%を占めます。
「出だしが遅いタイプ」は、環境適応能力が低く生活に慣れてくるのに時間がかかるため、反応が乏しいタイプです。
「出だしが遅いタイプ」は15%を占めます。
残りの35%は、3つのタイプを少しずつ持ちあわせたタイプです。
気質は環境で変わる!?
さて、赤ちゃんを分類することができることは分かりました。
これまでは前半です。
ただ、「トマス」と「チェス」の論文は追跡調査があります。
追跡調査によると、「気質は環境で変わる可能性が秘められている」ということが分かったのです。
分類された赤ちゃんも「環境」というパラメーターでその後の「気質」が変わってきたのです。
「人間は環境の生き物」だということです。
そして、赤ちゃんの環境はあなたがつくり出す「環境」と言うことができます。
赤ちゃんが育っていくプロセスで、さまざまな「人」とかかわるようになったり、さまざまな「場所」へ出かけたりします。
このプロセスで、赤ちゃんの「気質」が変わっていくのです。
また、赤ちゃんの「読み聞かせ」も効果的です。
なぜなら、子どもは「好奇心旺盛」ですから「本」の世界にもどっぷりをはまっていくのではないでしょうか。
ひとつの「素晴らしい環境」を用意するということでもあります。
「物理的な世界」と「抽象的な世界」のハイブリッド方式です。
また、「本を読む習慣がある人」の方が「本を読む習慣のない人」より年収が高くなっているというデータもあります。
さらに詳しく知りたい方は、「赤ちゃんの読み聞かせの効果と方法3つ!天才になれる!」を参考にしてみてください。
そして、子育てには「我慢強さ」が必要です。
イライラすることが先行してしまい、「近視眼的」になることもあると思います。
ただ、同じ状態というのはずっと続かないものです。
我が子が「保育園」「幼稚園」「地域の人たち」「小学校」「中学校」・・・と様々な環境の影響を受けて大きくなった姿を頭のどこかに入れておいてください。
「あれだけ落ち着きがなかったやんちゃ坊主が、落ち着いた大人になった」ことなんかはよくある話です。
あなたの身の回りでも、子どもの頃では思いもつかないような「立派な大人」になった人がいると思います。
「甘えん坊な子」がしっかりと「自分の足で立てる」ようになるのを心待ちにするのは、親としても楽しみなことなのではないでしょうか。
長いスパンで考える視点を持つことができるならば、「子育て」において「心に余裕」が徐々にでてくるはずですよ。