エンパスで共感力が高い人の心理とはどのようなものなのでしょうか?
エンパスとは、「共感力」がふつうより高い人のことを言います。
「他の人が思っていることや考えていることを、まるで自分のことのように感じてしまう」ことです。
共感力が高いことは「相手の立場」になって考えることができるため、とてもいいことです。共感力があってこそコミュニケーションがうまくいきます。
しかし、共感力が高すぎるエンパスの人は、「日常生活」が生きづらいと感じることもあります。余計なものまで感じすぎてしまうのです。。
つまり、人の良いところも感じる一方で、そうではないところも感じてしまうからです。
たとえば、
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- 「病気をもらう」
- 「周りに影響されやすい」
- 「誰かといると本心がわからない」
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などに心当たりがあるのではないでしょうか。
周りの人たちはなぜ気がつかないの?鈍感なの?と感じられることもあるでしょう。
ただ、共感力が「人一倍ある人」もいる一方で、共感力をなくしてしまう人もいることが最近の「心理学の研究」で明らかになりました。
そこで今回は、「共感力」について「心理学の研究」もあわせて詳しくご紹介していきたいと思います。
エンパスで共感力が高い人の心理!エンパス能力5つと対策!
共感力が高いエンパスの人には以下のような特徴があります。
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- 「人に合わせてしまう」
- 「病気をもらう」
- 「疲れやすい」
- 「人ごみで気分が悪くなる」
- 「言葉にせずとも何となく相手のことが分かる」
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エンパスで共感力が高い人は、普通の人では感じとれない「ディープなところ」を感じとってしまいます。
普通の人では感じ取ることができないところを感じとってしまうのです。そして、感情にふり回されることがあるのです。「どれ」が自分のもので、「何」が自分のものなのかが分かりにくいのです。
また、他の人は感じておらず自分だけが感じているため、誰かと悩みを共有することができません。自分だけで抱えこむことになります。
たとえば、テレビで事故などの映像が流れただけで「痛い」とか「苦しい」と感じて見つづけることができなくなってしまいます。
また、相手に強くものを言われると「ニュートラルな状態」からバランスを崩してしまい、自分がわからなくなり戸惑うことがあります。
だからか、「一貫性」がないように思われるかもしれません。
このように、普段の生活では相手になりすぎるために疲れてしまいます。なぜなら、胸の中に「さまざまな人の感情」がなだれ込んでくるような感覚があるからです。
つまり、自分の感情に「相手の感情」が覆いかぶさってくるような感覚ということです。そして、入ってきたものをコントロールすることがとても難しいのです。
ときには、「自分の感情」と「相手の感情」が完全に混じりあってしまうこともあるでしょう。「どれ」が自分のものなのかだろうか、と。
他人の感情なのか「自分の感情」なのか、どっちつかずな状態になってしまうのです。自分は「何」を感じているのだろうか、と戸惑ってしまうのです。
私の友達でも共感力が「異常に高い」エンパスと思われる人がいました。エンパスは「女性」の方が多いのだと思います!
ある時、何げなく「胸の内」をあかしてくれたことがあります。
彼女は、マンガや映画などの「仮想のストーリー」に対して感情移入をして涙を流すことが多いらしいのです。
他の人なら泣かないような時にでもです。
また、「もらい泣き」もよくしてしまうと言っていました。自分だけはどういうわけか「涙もろい」ということを言っていました。
感動するなどの「プラスのこと」はとてもいいのですが、「反対のこと」も当然のように起こるというのです。
たとえば、電車内などたくさん人がいるところでは、気分が悪くなってしまうということがあるらしいのです。
電車内の「闇」を受けとってしまうのだと思います。
だから、よく途中下車して「気分」を整えるんだーって。それからは「各駅停車」でいつでも降りられるようにするそうです。
人がたくさんいるような密集した人ごみでは「闇」がただよっていて、それを彼女たちだけは感じとってしまうのでしょう。
まあ覚えているのは、好きだったからに他なりませんが。笑 ( <- お前、好きだったんかいw)
なにか内側に入り込んできて、分かってるよみたいな感じでとても印象に残っています。いい母親になるのだろうと思います。
日常生活では「共感力」が高いということはみんなの気持ちを汲んでくれる人ですが、ある時には重いものごととして、のしかかってくるということです。
このように「感情」が動きやすいということは、「どっちつかずな状態」といえるのです。なぜなら、人間は「感情をともなった経験」によって左右される部分がとても大きいからです。
ここまでは、エンパスの人の「生きづらさ」という観点から説明しました。
ただ一方で、エンパスで共感力が高い人は、他の人にはない特殊能力のような「美しい特徴」を持っているのも事実です。
「感受性が豊かで強い人の、他人がうらやむ美しい心理的特徴」ではそのようなことについて詳しく綴っています。
対策3つは?
対処法はどのようにすればよいのでしょうか?
実は、対処法はとてもシンプルです。
自分と相手を明確に切りわけ、相手が入ってこなくすればいいのです。
例えば、
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- 「サングラスを着用」
- 「香水をつける」
- 「音楽を聞く」
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のようにすればいいのです。
このような3つの手段などを利用することで、自分が感じているところは「自分の世界」だと認識できるのです。
1つ目は、サングラスをつけることによって「普段の世界」よりリアリティを落とすことができます。
2つ目は、香水をつけることによって「自分の香り」を認識でき、これとは異なる香りは「他人のものだ」と境界線をひくことができるのです。
3つ目は、音楽を聞くことによって目の前の世界から、自分が好きな「音の空間」に入ることができます。
自分の世界でいるかぎり、相手からの侵入をふせぐことができるのです。
また、日常生活で付き合う人を変えればいいというのもあります。
さて次は、反対の「共感力がなくなるメカニズム」についてです。
[box style = “info”]関連する記事はこちら[/box]
「人間関係を断捨離してリセットを3分でしよう!」では人間関係の整理について詳しくご紹介しています。
誰かといると自分でも本心が分からなくなるため、相手から見ても「よく分からない人」と思われる可能性があるでしょう。
嫌われる人については「嫌われる人の特徴3つ!あなたの心理も診断してみて?」で詳しくつづっています。
そういう人の周りや、そういう場所に行かなければ何も問題は発生しようがないからです。とてもシンプルです。
共感力(エンパシー)が欠如する要因は?ウィルフリッド・ローリエ大学の研究
エンパスとは反対に「共感力」が低い人もいます。
本来、人には「共感力」がそなわっていますがどこかで失われていくのです。
面白いことに「共感力が失われる」メカニズムが心理学の研究で分かってきたのでご紹介したいと思います。
カナダのウィルフリッド・ローリエ大学の研究チームによると、競争をして勝ち「権力」をにぎるようになると他人に対する思いやりが失われるということなのです。
つまり、「他人の立場」になって考えるということができなくなってしまうのです。
今は競争の時代ですから、言うまでもなくこのような「罠」にひっかかる可能性があるということなのです。
たとえば、昇進して冷たくなったり「偉そうな態度」をとったりする人などがそれでしょう。
これらは後天的に「共感力」をなくしていきますが、先天的に共感力がない人もいます。
このような人たちをサイコパスといい、「サイコパスの心理的特徴は男性と女性でヤバい!大丈夫?」で詳しく説明しています。
いずれにせよ、「共感力」が欠如してしまうことは普通にありうるということなのです。